2011年7月17日日曜日

卒業期を迎えた奨学生たち

エクアドルでは6月に学校の1年が終わります。SANEは中学校入学期から高校卒業までの40人(現在)の子どもたちを対象に奨学生プログラムをしていますが、今年は8人の奨学生が卒業します。
エクアドルでは中等教育を修了することは簡単なことではありません。ですから卒業は本人にとっても、家族にとってもうれしいことです。けれども、一方で進路選択の大事な時期でもあり、社会の現実の厳しさに立ち向かうことを、これまで以上に自覚させられる時でもあるのです。
SANEは、そんな奨学生たちを見守っています。今日は、卒業期を迎えたビオレタという一人の奨学生の手紙の一部をご紹介します。 カッコ内は言葉の説明です。 (杉田)

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親愛なるマドリーナへ(マドリーナは文通相手のSANE会員のこと。毎月の手紙交換を通して支えている)

お元気でしょうか。どうぞお元気でいらっしゃいますように。

私はとても元気で、卒業試験も終わり、卒業も間近です。今この手紙を感慨を込めて書いています。ソハエ(SANEの資金で活動している現地組織)は私の第2の家でした。ここには、愛情深い、尊敬すべき人たちがたくさんいました。何より私の人生にとって忘れることのできない足跡を残してくれました。
奨学生であったこの期間に、私は満足感や、自分が行うことへの情熱を感じられる自分へと変わることができたのです。子どもたちに微笑みを贈ることができたと感じられた人形劇(奨学生たちがボランティアで行った活動)のことは忘れられません。本当にたくさんのことがありました。

なかでもあなたのことは決して忘れることはできないでしょう。あなたは私が前に進むための大きな土台となる支えでした。

私の夢に近づくために今やるべきことは、母とたくさんの兄弟を助けるために働くこと、そしてしっかりした専門的な力をつけて自分を形成するために学ぶこと、そして後輩たちを支援するためにソハエに協力することだと思っています。

心をこめて感謝します。これからも文通が続きますように。

愛をこめて、ビオレタ

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