2012年4月10日火曜日

出張報告(8) 先住民のデモ

私がエクアドルにいる時に、先住民によるデモ行進がアマゾン地域から始まったと聞きました。このデモ行進は、何日もかけて自分たちの主張をしながら首都のキトに向けて歩き、最終的に代表者が政府と交渉をします。(まさにデモ・行進ですね。)
このデモ行進が行われたきっかけについて、私たちの友人でエクアドルのコタカチに住んでいる和田彩子さんは次のように書いています。http://www.sloth.gr.jp/movements/aqua/
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このデモ行進は、先住民を主体とする団体、個人が、水、命、そして先住民たちへの尊厳を求めるために、ペルーとの国境に近い、サモラ・チンチペ県の、シュアール族という先住民が多く住むエル・プンギ郡の森から、3月8日からキトへ北上する徒歩の行進から始まりました。その距離、約700km。そもそも、どうしてここから行進が始まったかというと、ミラドールという鉱山開発プロジェクトが、このエル・プンギ郡で行われようとしているからです。
エクアドル政府がエクアコリエンテという中国の会社と進めようとしているプロジェクトで、約2,132,000トンの銅の埋蔵量があると言われています。政府は、環境破壊は5%に押さえる、周辺コミュニティーは、鉱山開発による利益、約10億ドルを受けることができるとし、それを強引に進めようとしています。
しかし、この開発は、大規模露天掘りにより開発で、コンドル山脈という山を削り、穴を堀り、そして穴は直径1kmの大きさで、300mの深さになります。それによる影響は、①森林伐採による、生物多様性の高い地域の植生や動物の生息地の破壊②水源地や川、小川の水質汚染の可能性があると言われています。
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彩子さんは一緒に歩いたということでした。私も一緒に歩きたかったのですが、残念ながら行進の到着は22日で、私の滞在中には間に合いませんでした。カヤンベのメンバーに聞いたところ、行進はキトに着く前にカヤンベも通り、メンバーたちは見に(参加しに?)行ったそうですが、あっという間に通り過ぎてしまった・・ということでした。
この話を聞いた時に気になったことは、政府もこのデモと似たようなデモを組織し、ほとんど同じ文言を叫びながら、先住民デモを攻撃していたということでした。まさに、コレア政権になってから、政権が先住民運動と同じようなことを言うようになって、実はこのことが問題になっているのです。和田彩子さんのブログにはそのことがわかりやすく書かれています。

そして、和田さんはこのように結んでいます。この言葉、今の日本でも使いたい!

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でも、最終的に、デモに出ていた人たちが言いたいことはただひとつ。「私たちの住む場所を壊さないで。」コレア大統領に伝わっているのでしょうか。

Cuando el hombre haya talado el último árbol, (人間が最後の木を切ったとき)
Haya contaminado el último río, (最後の川を汚したとき)
Y haya comido el último pez, (最後の魚を食べたとき)
¡Entonces! (そのときになったらようやく)
Se dará cuenta de que el dinero no se puede comer. (お金は食べられないことに気づくのだろう。)

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