2013年12月30日月曜日

アジア学院でアンドレアが学んだもの

アンドレアは、3月に日本にやってきましたが、この9カ月の間に大きな成長を遂げていました。飯能と京都の報告会での彼女の言葉は、私たちに驚きと共に大きな喜びをもたらしました。
以下は、サネビジョン1月号に寄せた彼女の文章の一部です。(サネビジョンの予告です!購読ご希望の方は事務局までお知らせください。)

『そこでは日本に来るまでほとんど知らなかった国あるいは全く知らなかった国から来た、あまりにも異なる人たち、価値のある人たちと日々農業を営みつつ共同生活をしていました。毎日の食事は自分たちの手で調理をし、食材の調達も種撒きから、作物の手入れ、収穫までを有機農業の手法を用いて共同で行っていました。』

この経験を通して、アンドレアは農業に対する考え方を大きく変えていきます。

日本に来る前は、農業従事者は貧しく、教育も受けられず、大変な仕事をしている人たちで、教育を受けること=農業から脱出して都会に住めるようになること、と認識していたと言います。そしてそれはほとんどの人たちが感じていることだと。

そんな彼女が、アジア学院での学びの中で、すべての人間にとって食べるということは避けられないことであり、農業はそれを保障している重要な営みであること、安全な食を提供することや、とりわけ自分が作ったものを食べることの喜びを知ったのです。

日本で活躍している、有機農業従事者たちに出会い、彼らが誇りを持って理想を実現するためにがんばっている姿に共感し、彼女自身理想の農業像、農業従事者像をエクアドルで作っていきたいと思うようになりました。

エクアドルは豊かな自然に恵まれた、農業国です。アンドレアは日本に来て、自分の国の価値に気付いたと言えるでしょう。

そして、彼女は自分のこれからをこう語っています。


大切なのはエクアドルに帰国して次のステップをどう踏み出すかです。私の使命はカヤンベとキトでSOJAEのメンバーたちにこの経験を伝え、分かち合うことにあるのですから。さらに、私たちのコミュニティのためにコミュニティの人たちと共に、継続して取り組んでいく活動についてもたくさんの考えがあります。』

彼女の思いが実現するように、SANEもSOJAEも一緒に歩んでいけたらと思います。皆さんもご一緒に!
 


2013年12月28日土曜日

2013年12月27日金曜日

アンドレア in 京都

12月23日に行われたアンドレア報告会&Animoのミニコンサートは、 無事に終了しました。ありがとうございました。
最初に Animoのみなさんのフォルクローレの演奏で空気が南米に変わりました。
13時からのスタートの会にも関わらず、11時に来てくださり、しかもメンバーの方の一人はなんと和歌山から。
演奏を聴くだけではなく、みんなで踊ったり、楽器についても説明を受けたり、 手作りの楽器を触らせて頂いたりして楽しみました。
アンドレアの報告の後、参加してくれた7歳のお子さんから大人まで いろいろな質問がでて温かい会になりました。アンドレアが日本で吸収したたくさんのことを生かして今後どのようになっていくか楽しみです。
会が終わってから、平安女学院のイルミネーションも見にいきましたアマチュアフォルクローレグループのAnimoが演奏をしてくださいました。メンバーの中にはSANEの会員になって支えて下さっている方もおいで、いつも何かの時にはアンデス音楽を演奏して、南米の雰囲気を作り出してくださいます。

参加された皆さんの感想をご紹介します。

(一般参加者)

発表は意義深く、アンドレアの人柄も垣間見られた感じがして、
非常に有意義なひと時を過ごすことができました。
ありがとうございました。
スペイン語クラブの方も面白かったといっておられました。
animoの演奏からもフォルクローレからの愛を感じられましたし、
全体的にアットホームでよかったです。

ーーー
(一般参加者)

楽しいコンサートにお招きいただき有難うございました。
またアンドレアさんのしっかりした考えに驚きました。
人間の基本はやはり大地なので、しっかりと根をはやした
人生を歩んでゆかれることと思います。

またラテン音楽の生演奏も久しぶりでした。
もう35~40年前になるのでしょうか、パナマ
ベネズエラにいた時は大変だったなあとしみじみと
聴いていました。

今年もお世話になりました。来年も宜しくお願い
致します。

ーーー
(AnimoメンバーでSANE会員)

みなさんにとってもご親切にして頂き
楽しく演奏させて頂く機会を作って下さり、心から感謝します
 ありがとうございました!

私も実際に エクアドルの方と身近に接しさせて頂く事ができ
日本に来て学ばれた事を聴かせていただくうちに
 何が大切なのかという事を逆にたくさん教えて頂けた気がします

貴重な時間を過ごせて ほんと良かったです
 またこれをきっかけに こちらこそ今後共どうぞ宜しくお願いしますネ!

(一般、学生)

三木山のフォルクローレのイベント、ぜひとも参加できるよう考えたいと思います。
また、何か学生でも出来る支援等がございましたら、教えていただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。



2013年12月21日土曜日

農業の大切さ、自然と共に生きる社会を語る                     アンドレア報告会

今日は埼玉県飯能市の飯能市民活動センターで『アンドレア報告交流会』が開催されました。
9ヶ月間のアジア学院の生活の中で、しっかりと学び、大きく成長したアンドレアは、自信を持って農業の大切さ、自然と共に生きることの大切さを語りました。

アジア学院に来る前は、都会に行くことが学ぶ目的になっているエクアドルの現実の中に自分もいたけれど、今は生きることを根本で支える農業の素晴らしさを知り、日本の有機農業に携わる人々がちゃんと教育を受け、誇りを持って取り組んでいる姿に感銘を受け、自分の農業への考え方はまったく変わったと語りました。

会では最後に今後のアンドレアのことや、日本とエクアドルがどのようにつながり合って新たな課題に一緒に取り組んでいくのかといったテーマで話しあい、大変充実した時間を過ごせました。

明日は京都に移動し、明後日は同志社大学にて報告交流会を行います。





2013年12月18日水曜日

不思議の国のアリスに取り組む                                           カヤンベの奨学生プログラム

11月は17日、24日とカヤンベの奨学生講座は2回開催されました。
 内容は、『不思議の国のアリス』の劇の練習です。脚本の暗記と役柄作りに取り組みました。

カヤンベの奨学生たちは、ここのところこの課題にずっと集中して取り組んでいます。この活動を通して、人と関わり合うこと、自己表現、自信を持つこと、仲間との信頼関係などを学んでいます。
作品の発表に向けてやっていることが、奨学生の育成に役立っていると言えるでしょう。これはここ何年かやってきた人形劇の取り組みと同じようなプロセスとなっています。

けれども、今回やっていることはこれまでと異なる意味も持っています。たとえば、今奨学生たちを導いているのは元奨学生のシンティア・インバゴです。これまでの人形劇の取り組みの中で育った元奨学生が今は指導者となっているのです。

もう一つの残念な違いは、政府の政策によって、もう学校での発表ができなくなってしまったことです。(編集部注 これまでもお伝えしていたように、政府の教育政策によって、現在学校は管理を強めており、保護者も含めて外部の参加が困難になっています。)

報告:Darwin Vásconez

2013年12月16日月曜日

アンドレア、アジア学院卒業おめでとう!                              アンドレアが飯能・京都に来ます!

今年の4月から農村リーダー研修を受けていたアンドレアが、9か月の課程を終えて、12月14日に卒業しました。初めての外国にやってきて、慣れない日本の生活の中で、いつも前向きにがんばってきたアンドレア。得意の英語力で周りの仲間のために通訳をしたり、グループをまとめて課題に挑戦したり、中心となって行動してきました。『卒業おめでとう!』
写真は卒業式。前から2列目、左から3人目の着物を着ているのがアンドレアです。

 
さて、18日には飯能に、そして22日からは京都にやってきます。みなさん、ぜひアンドレアの報告会にお出かけください!
 
12月21日(土)13:30~  飯能市民活動センター(東飯能駅隣 まるひろ百貨店7階)多目的室
 ♪♪アンデス産伝統穀物のキヌアと飯能南高麗産オーガニック柚子やレモンのたっぷり入ったスイーツ、エクアドル森林栽培コーヒーでお祝いします♪♪
❀広げよう、友達の輪
❀みんなで楽しもう、クイズに挑戦!
❀アンドレアの報告を聞き、交流しよう!
❀アンドレアの帰国後のプロジェクトをみんなで考えて実現しよう!
 
12月23日(月・祭日)
アンドレア報告会&Animoミニコンサート in Kyoto

現在、栃木県那須にあるアジア学院に農業指導者の研修にきている元SANEの奨学生、アンドレア・コヤギージョがエクアドルに帰国する前に京都にやってきます。エクアドルのこと、研修のこと、日本での生活、今後についてなど話しをしてもらいます。また、関西で活動しているフォルクローレグループ「Animo」のみなさんのミニコンサートも同時開催!京都で南米の風を感じてみませんか?
ご家族、ご友人の参加も大歓迎です。
終了後、近隣散策も企画中。(同志社大学、平安女学院のクリスマスイルミネーションなど)

日時:12月23日(月・祝)13時~15時 *日西通訳付
参加費:無料
場所:同志社大学 室町キャンパス 寒梅館6F(今出川側周辺見渡せます)
地下鉄烏丸線今出川駅下車
http://www.doshisha.ac.jp/information/campus/access/muromachi.html
問い合わせ:090-8489-0134(宮地)

アジア学院:http://www.ari-edu.org/
ANIMO HP:http://www.kcc.zaq.ne.jp/dfbkk000/animhpdown.html
ANIMO Youtbe:http://www.youtube.com/user/ako0115
 

2013年12月11日水曜日

みなさまのご寄付をお願いします!

エクアドルの子どものための友人の会(SANE)は25年間、一貫して奨学生事業を行ってきました。この事業は、単に奨学金を貧しい子どもに贈るというだけのものではありません。学ぶことに意欲を持ちながらも経済的、社会的に基盤のぜい弱な環境にいて、学習の継続が困難なエクアドルの子どもたち、一人ひとりに時間をかけて寄りそい、SANE会員、そして現地SOJAEのスタッフやボランティアみんなで成長を見守っていきます。時間と経費と多くの手間をかけて育てていくのです。この事業で約200人が育ってきました。今、多くの卒業生が大学で学び、社会で活躍しています。また、現地SOJAEを支えているメンバーの多くがこういった卒業生たちです。

一方、エクアドルの豊かな生態系の価値を理解し、日本とのつながりを感じ、これを知ろう、深めたいと考える人々が増えています。2008年にできた素晴らしい憲法への支持や、憲法精神の実現を願う動きもあります。こうした日本とエクアドルをつなぐ役割というSANEの新たな役割も感じられるようになりました。

ところが、日本の長引く不況や震災、若者の貧困や先への不安などの理由から、会員数や、会費収入の減少が続き、今SANEは経済的に厳しい状況にあります。国際宅急便による毎月の手紙の無料送付も12月で終了です。経費は増加するばかりです。現地では送料や事務所費負担をカバーするために奨学生や卒業生自身が宝くじやバザーを準備中です。

国内でもふやふやの販売(フェアトレードを中心とした)、コンサートを始めとしたイベント開催でがんばっていますが、ぜひ皆さまからも年末寄付をお願い申しあげます!



2013年12月5日木曜日

アンドレア報告会のお知らせ

アジア学院で農村リーダー研修を受けているアンドレアが、9か月の研修期間を終えようとしています。

たくさんの国から来た仲間たちとの9か月で、アンドレアは大きく成長しました。
どんな経験をしたのか、今彼女が何を考えているのか、ぜひ聞きにいらして下さい!

(画像クリックでPDFダウンロード)

2013年11月19日火曜日

教育の視点を持って農村リーダーになる                ーアンドレアが研修を終えようとしています

アジア学院で学んでいるアンドレアが9か月の研修を終えようとしています。アンデス農村部のカヤンベで生まれ育った彼女がSANEの支援で高校を卒業し、現在は英語の教師になるために大学に進んで3年生を終えたところで日本にやってきました。彼女がこの研修を終えてカヤンベに戻り、農村の学校の教師となってリーダーとして活躍してほしいと私たちは願っています。

そんなアンドレアの報告を聞く会を関東と関西で行います。ぜひみなさんお出かけください!

<関東>

11月21日(土) 13時半~16時半 飯能市民活動センター多目的室 東飯能駅隣まるひろ7階

<関西からのよびかけ>


アンドレア報告会&Animoミニコンサート in Kyoto

現在、栃木県那須にあるアジア学院に農業指導者の研修にきている元SANEの奨学生、アンドレア・コヤギージョがエクアドルに帰国する前に京都にやってきます。エクアドルのこと、研修のこと、日本での生活、今後についてなど話しをしてもらいます。また、関西で活動しているフォルクローレグループ「Animo」のみなさんのミニコンサートも同時開催!京都で南米の風を感じてみませんか?
ご家族、ご友人の参加も大歓迎です。
終了後、近隣散策も企画中。(同志社大学、平安女学院のクリスマスイルミネーションなど)

日時:12月23日(月・祝)13時~15時 *日西通訳付
参加費:無料
場所:同志社大学 室町キャンパス 寒梅館6F(今出川側周辺見渡せます)
地下鉄烏丸線今出川駅下車
http://www.doshisha.ac.jp/information/campus/access/muromachi.html
問い合わせ:090-8489-0134(宮地)

キトの奨学生プログラム11月

11月12日に行われた奨学生のための講座のテーマは、グループ活動と共同生活でした。
エクアドルではbuen vivir 良き生活(先住民の言葉Smak Kawsaiから)という思想が憲法などを通して広く使われるようになっています。それは共に生きるということなくては達成できません。どのように人との関係を作っていくのか、互いに尊重し合うことなどを学びます。
 


 
 

 

2013年11月17日日曜日

エクアドルと日本がお散歩マーケットでつながる

今日はお散歩マーケットです。
ふやふやのこだわり品をご紹介します!
エクアドルの豊かな自然の中で育ったコーヒーや、カカオのチョコレートを現地を守る地域の人々の思いと共にフェアトレードで運びました。
そして、ここお散歩マーケットの場で大切に育てられた無農薬栽培の柚子とレモンがアンデス伝統作物のキヌアとコラボしたおいしいお菓子。横須賀のお菓子屋さんによって無添加素材だけにこだわって作られました。
みなさまのおいでをお待ちしています!
お散歩マーケット詳しくはこちら。http://kamibun.x0.to/




2013年11月5日火曜日

エクアドルふれあいコンサート「ふるさと」のお知らせ

エクアドルふれあいコンサート「ふるさと」が開催されます!

出演は「木下尊惇さん&菱本幸二さん」の最強コンビに加え、ゲストとして、事務局長の東城さんも長年出演を夢見ていたという「Yae」さん。

木下さんとYaeさんは共に、福島県を中心に被災地でのコンサートを重ねています。 
素晴らしいコンサートになることでしょう。

日時:2014年2月23日(日)開場14:00 開演15:00
会場:飯能市民会館小ホール
出演:木下尊惇、菱本幸二、Yae(ゲスト)
チケット:一般3,000円(当日3,500円)、中学生以下2,000円(当日2,500円)
◆当日はエクアドル民芸品、コーヒーなども販売いたします。

予約・お問い合わせ:ガレリア・デ・カフェ・リモン 
TEL 042-978-5353(木~日 10:00~18:00)
FAX 042-982-3582(終日受け付け)

今後、本ブログにて、このコンサートについての記事も随時アップしていきますのでお見逃しなく!
コンサートのチラシが出来上がりました。
(画像クリックでPDFダウンロード)
https://drive.google.com/file/d/0B0UvVJUmmf9idTJQdkNrWDd6NlU/edit?usp=sharing

 https://drive.google.com/file/d/0B0UvVJUmmf9iUENhRUNXZjZXQUU/edit?usp=sharing

2013年11月2日土曜日

ミレニオ学校とはどんな学校かーエクアドルの教育政策をめぐって


昨日記載したミレニオ(ミレニアム)学校について教育省の考えです。(リソースは教育省ウェブサイトhttp://educacion.gob.ec/unidades-educativas-del-milenio/
 
ミレニオ学校(Unidades Educativas del Milenio)

ミレニオ学校とは公立学校のことで、国家の新しい公教育の、技術的、教育的、革新的経営に基づく高いレベルの実験校です。
 
ミレニオの教育的コミュニティ(Comunidad Educativa del Milenio
 
ミレニオ学校に付属して設置されたもので、それぞれのコミュニティは最高の教育、歴史的に放置されてきた生徒たちへの福祉を最大限に拡大させること、周辺地域における質の高い公教育サービスを提供するデモンストレーションの効果を生み出すことに関係して機能します。

ミレニオ学校の目的(Objetivos de las UEM)

質の良い教育の提供
学校教育の状況の向上-教育へのアクセスとその周辺地域への影響の保証
地域と国家に責任を果たす教育モデルの開発
 
次回は、別の視点からみた情報をお届けします。
 

2013年11月1日金曜日

エクアドルにおける地域の教育の今      ー急激な変化の中で

2007年に発足したコレア政権ですが、その大きな政策の一つに教育改革が挙げられていました。政権は2008年に憲法を公布し、教育法を作り、公教育の無償化を実行し、それまでの政府が実質的には無視してきた改革をおこなってきています。
政権の発足以来、人々はその政策の実効性を実感し、期待を寄せると同時に急激な変化に対する不安も感じているのが実情です。
SANEも注意深く成り行きを見ています。9月の奨学生の手紙の中に次のような内容がありました。

『僕たちの学校は、ほかのもっと大きな学校と共同で使うようになって、もうすぐサンパブロの全ての学校を統合して、ミレニアム高校と呼ばれる学校になります。これによって僕たちの高校は生徒数がとても多い、オタバロで最も大きな学校になります。』

この生徒はカヤンベの隣のオタバロに住んでいるのですが特別にSANE(SOJAE)の奨学生になっています。彼の住むオタバロは世界的に有名な先住民地域です。
実は、この学校統合の動きがカヤンベでも(エクアドル全土で!)急激に進んでいます。すでにカヤンベでもピタナ・バホという学校は廃校になってしまい、子どもたちが遠くの大きな学校に通い始めました。

これまでエクアドルの周辺地域では、小学校は原則的に村(comunidad)に1校ありました。小さな村が多いために複式学級や、教師が1人しかいない学校がたくさんあり、それゆえの問題もたくさんありました。たとえば、すぐ近くにありながら、村が違うために学校がそれぞれにあって小規模になり、非効率的な学校配置になってしまっているところもありました。ですから、どこにどの規模の学校を置くのかということは確かに考え直す必要はあったと思います。

けれども、周辺地域の村々にとって学校の存在は地域の中心的な役割を果たすという側面もあります。特に先住民地域にとっては、自分の地域の学校に、実情を知るその地域出身の教員を迎えることは意味のあることでした。地域人々の努力で学校の充実に励んできた歴史もあります。給食も保護者の努力によって、地域で採れる野菜などを使って手作りの食事が提供されている学校も多くありました。ところが、今はこういった給食は廃止され、政府から配られるシリアルバーと栄養ジュースのような画一的な内容になっています。

こうした動きは急激に進んでいます。そしてそれは地域のつながりを弱め、その文化や言語が消えていく危険性を伴った動きでもあります。SANE・SOJAEは今後の動きを注意深く観察し、どのように手立てを打って行けばよいのか、人々と共に考えていかなくてはならないと考えています。





2013年10月31日木曜日

学校菜園の今

エクアドルでは9月に新学期が始まりました。エクアドルには四季がありません。日本で言う夏は乾季、冬は雨季です。10月から11月にかけて乾季から雨季に変わるので、これを待って種まきを行います。担当スタッフのヘルマンから報告がありました。
 
☆   ☆   ☆   ☆
 
今はピタナ・アルト、サンパブロ・ウルコ、エル・アト、ピサンビージャの4校で学校菜園の準備、種まきが進んでいます。
 
強い乾季が続き、種まきと準備が遅れていました。種まきのために有機肥料と種を運びました。
11月の雨を待ち、生徒たち、教師たち、保護者たちは協力し合ってこの準備を進めています。
 
同時に、サンパブロ・ウルコとロッテ・ドスの学校では、保護者と村の代表の方々との間で確認を行うために農機具の在庫調べもしました。(編集部注:これには、プロジェクトで購入した農機具を活かし、子どもたちや地域の人に使ってもらうという狙いがあります。)確実にこれを行うためにこれまでは学校と協定を結び文書化していましたが、今はそれが政府の政策で難しくなっているため、保護者と直接行いました。(編集部注:確実にやってもらうためには口約束ではなく、文書化することが大切なのです。)

11月の第2週には技術講座も始められるよう準備しています。
ヘルマン・リコ

編集部より:エクアドル政府は強い力で改革を進めています。この動きについて後ほどお知らせします。



2013年10月29日火曜日

SANE会員になってこの活動を支えていただけませんか

SANEでは会員を募集しています。
SANEは(無償)ボランティアで支えられる、市民の会です。

現在資金は、120人ほどの会員の会費の他に、助成金、DHL(国際宅急便)による手紙の無料送付、企業や個人などからの寄付、ふやふやの売り上げでなりたっています。最も基本となるのが会員の寄付ですが、会員数の減少が続き、ついに今年度から奨学生数を5名減らすことになりました。エクアドルでは支援を必要としている子どもたちはまだまだ沢山いますが、年々経費も上がってきており、運営が難しくなっています。このままでは来年にもキト支部を閉鎖する報告で動き始める可能性も出ています。

良い社会を作るには信頼感のある人間を育てる必要があり、それには時間がかかります。私たちの活動は25年を経ましたが、現地で会を今支えているのはここで育ってきた卒業生たちです。このブログのカヤンベ報告やキト報告をご覧ください。奨学生たちを指導しているのは卒業生たちなのです。

26日にエクアドル憲法の話をさせていただきましたが、素晴らしいと評価されているエクアドル憲法も、実際に地域で日々の生活の中に活かされなければ何にもなりません。SOJAEのスタッフは日々この実践に力を尽くしているのです。

そして、問題はエクアドルだけのことではなく、密接に日本の私たちとつながっています。SANEという窓を通してそんなことを感じていただきたいと私たちは願っています。

このようなSANEの活動を、支えているのはまさに名もない私たち市民です。SANEの灯を消さないですむように、会員になっていただく以外にも、みんなの『できることでの協力』を積み上げていけたらと願っています。

代表理事
杉田優子



キトの奨学生プログラム

キト支部には17人の奨学生がいます。キト支部の奨学生事業は、カヤンベのそれとはまた違った目的と内容を持っています。カヤンベの事業は山岳地域の農村に住む貧しい子どもたちが対象になっているのに比べ、キトの場合は首都の周辺地域に住む経済的な困難を抱えながらも勉学に強い意欲を持つ子どもたちが対象です。子どもたちはそれぞれ異なる家庭的な問題を抱え、都市特有の社会問題の中で生きていますが、それにも負けずに学問への意欲を持ち日々努力しているのです。
こうした子どもたちへの支援は、学習支援や個々への対応だけではありません。子どもたちが学校や家庭、社会で直面する問題に対処していく力をつけるために、自己認識や自己尊重の気持ちを育てること、リーダーシップ、青年期の問題、社会問題などの幅広いテーマをみんなで共有しながら学びます。

キトの奨学生プログラムは、ドイツの国際教育協力NGOのハンス・ゼイダルと協力し合って行い、大変充実した内容になっています。このNGOは主として優秀な大学生への奨学金支援を行っている組織で、私たちの卒業生も毎年のようにここの奨学生に選ばれています。10月のテーマは自己尊重についてでした。以下、奨学生からの報告です。

10月20日の奨学生講座はハンス・ゼイダルの若い皆さん(編集部注:ハンス・ゼイダルの奨学金をもらっている大学生のこと。SOJAEの卒業生もその一人です。上の写真の中央で立ってる4人のうちの左から2人目は卒業生のパオラ。現在SOJAEとハンス・ゼイダルで活躍中。青年たちはボランティア活動の一環でSOJAEに来てくれています。) の協力のおかげでとても楽しく、やる気になるものでした。まず最初に私たち自身を知りあうためのゲームを行いました。その後で、自己尊重というテーマで、克服、動機と言ったことに関するいくつかのビデオを観て 話しあいました。そして近くの公園に移動して色々なゲーム等の活動に取り組みました。これを通して、与えられた課題を達成するために、グループで活動する中で、助け合い、理解し合うという経験をしました。

それはとても素敵な体験で、私たちはより社交的になり、これを通して、人生とは何か、そして障害を乗り越えて自らの目標を達成していくためにどうしなくてはいけないのかといったことに対して、一つの考えを持てるようなものでした。

奨学生 イベス・バスティーダス


2013年10月25日金曜日

エクアドルからチョコレートが届きました!

みなさん、お待ちかねのサリネリートチョコがはるばるエクアドルから届きました!


このフェアトレードチョコレートは本物です!・・その理由

♡ エクアドルでチョコレートになりました。多くのフェアトレードチョコはあるけれど、それは原材料のみ。たいていはスイスや先進国で作られていますね。 このチョコはエクアドルの村の高い技術を誇っています。

♡ 希少種カカオ・ナショナル・アリバ使用。原材料に混じりけがありません。                   オーガニックの純粋なカカオのフルーティーで甘い香りと味をお楽しみください!
 
    エクアドルの最高峰チンボラソの山麓、3550メートルの高地に、石畳の小さな村があります。ポンチョを着たひとやほっぺの赤い子供が行き交い、ロバの足音が軽快に響きます。立ち止まれば、道の途中で誰かが編みものをしていたり、庭にハチドリが飛んでいるのを見つけることができます。
 
20年以上前までは、周りの他の村々と同じように、過疎の村だったサリナス。 牧草しか育たない土地には、農業も成り立たず、出稼ぎに行く人が後をたちませんでした。しかし20年前に、村の神が村びとたちに牛を寄付し、そのミルクを集めたチーズ工場が成功し、周りの村も一緒に発展することを目指し、近隣の村の有機農産物を集めて加工する技術を身につけていきました。オーガニックカカオを用いた手作りチョコレートの工場も、そのひとつ。
 
村々で無農薬栽培される、香りの高い種類のカカオだけを購入し加工しています。 カカオの栽培が行われる村では、他の地域が農薬を使用するカカオの栽培や米資本の大規模プランテーションへと変わっていくいなかで、森林栽培で生態系を保全しながらカカオ栽培をしています。
 
スイスの技術に学び、カカオを焼き、練り上げ、パッケージングするまでの行程が、すべて人の手で丁寧に行われています。 種を蒔き、水をやり、苗を植え、実を収穫し、乾燥させ、火にかけ、つぶし、混ぜ、固めて、待ち、そして包む。 カカオの鮮やかな実が、エクアドルの起伏に富んだ地形を旅して、様々な人々に出会い、美味しいチョコレートになりました。
 
ふやふやではご予約いただいた皆様にお届けすると同時に、これから注文をいただいた方にもできるだけ早くお届けします。詳細はふやふやまで。

明日エクアドル憲法の話をします

飯能の市民の方たちが憲法学習会を続けていらっしゃいますが、明日は私(杉田)がエクアドル憲法の話をします。台風が心配ですが、お時間のある方はお出かけください。

エクアドル憲法 『良き生き方・自然の権利』
午後1時半より4時まで
場所 飯能市富士見行政センター(富士見公民館) 東飯能駅下車徒歩7分
保育あり(保育の申し込みは090-5324-6412 川野さんまで)

エクアドルの憲法は、エクアドルを多民族国家であるとし、世界で初めてと言われる自然の権利を認めています。また、軍事目的のために諸外国が軍事施設を国内に置くことを禁じています。
どんな背景でこのような憲法はできたのでしょうか。そして、今国はどのように変わってきているのでしょうか。SANEの活動地域での変化や、憲法を活かそうとするスタッフの努力についてもお伝えします。

2013年10月23日水曜日

カヤンベの奨学生の活動

カヤンベの9月の活動の様子が送られてきました。カヤンベでは村の子どもたちに向けて色々なワークショップなどを行ったり、劇や放送などを通じて発信をしているので、普段から演劇の練習を行っています。こうして一人ひとりが自分の体を知り、心と体を開いていくのです。
ある日のプログラムですー


時間
活動
責任者
9:00-9:10
 内容説明
ダーウィン
-9:30
リラックスするための活動
シンティア
-10:10
体を温め整える。異なるリズムで身体を動かす。
ダーウィン
- 10:30
発声、発音練習。
シンティア
-11:00
グループ活動(グループごとのセリフ練習)
シンティア
- 12:00
グループ活動発表
シンティア
-12:30
軽食(サンドイッチ)
ダーウィン




2013年10月22日火曜日

つながりを感じて~Hanno(飯能)とEcuador(エクアドル・インタグ地方)

飯能ではもう20年近くエクアドルのフェアトレードコーヒーが販売されています。それも毎月仕入れをするほど愛飲してくださっている方々がたくさんおられます。年間にすると100kg位は軽く消費していると思います。飯能ではインタグコーヒーが飲める喫茶店(市民活動センター7階のモナミ)も。町中の旬菜カフェではコーヒーを購入できます。両方とも福祉系のNPO法人が経営しています。
そして近年はサリーナスのオーガニックチョコも。昨年は800枚売り上げました。飯能やその周辺地域では、エクアドルフェアトレード品が特別なことでなく普通に流通しています。おかげでどこのフェアトレードショップよりも新鮮な商品が手に入ることでも知られています。これは100%ボランティアで行われていて、収益はSANEを通してエクアドルの教育支援に使われています。そういうと大変そうですが、実はこういった活動を通して人々が密接につながっているのです。

こんな飯能ですが、実はつながりはそれだけではありません。
飯能は東京から近いのですが、広い山間地域を擁しています。コーヒー産地のインタグや活動地域のカヤンベにちょっと似ている環境です。飯能の中でも山間地にある間野黒指には、会員の詳子さんが住んでいます。彼女がエクアドルを訪ねたのは2011年。自分の住む地域の写真をエクアドルで紹介した時、向こうの奨学生たちの瞳は輝きました。『Hannoって同じようなところなんだ!』
詳子さんの住む地域は、過疎化に抗して数年前から地域の活性化のためにエコツアーを始めました。それがお散歩マーケット。ここでインタグコーヒーやサリーナスのチョコレートも販売されます。エクアドルの持続可能な地域発展をめざしてはじめられたコーヒー栽培は、SANEと詳子さんという媒介を通して、飯能のお散歩マーケットとつながったのです。

今回、和田彩子さんファミリーは、詳子さん宅を訪問しました。
実は彩子さんの2番目の娘さんのサチャちゃんの日本名が『柚子』。
ゆずちゃんが、詳子さんの農園の柚子の木と一緒に記念撮影です。

またひとつ、遠いエクアドルと日本がしっかりとつながった瞬間でした。

お散歩マーケットは、11月17日に開催されます。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://kamibun.x0.to/eco/201311_sanpo_market_0.html

2013年10月18日金曜日

和田彩子さんファミリーとの交流会開催

10月16日の和田さんファミリーとの交流会は大変充実したものになりました。会場では、高校生から、シニアまで約40人が集まり、和田さんの話を熱心に聞き入りました。
まず、アマゾンの熱帯乾燥林、アンデスの雲霧林、海岸地域やガラパゴスなど、エクアドルの豊かな生態系、多様な民族と文化について写真と共に紹介。
種をまき、育て、収穫し、それを祝う、あるいは祈る、そういった季節の流れの中で、いのちの循環に寄りそう暮らし、生と死が身近にある暮らしの営みがあると和田さんは語ります。
憲法の中にはSumak Kausay(よく生きる)という思想が大切にされ『よく生きる権利』が保証されています。そこにあるものを大切にし、そのものの質を活かすという生き方です。
そして『自然の権利』も憲法第七章で保証されています。自然が人間と同じように権利を持っているのです。(アメリカは企業が人間と同じような権利がある存在として憲法に位置づけられていますね。)
参加型民主主義の実践や、環境保全郡、エコシティー宣言した町のことも紹介されました。


これと対立するものとして、石油開発の現実についても話がありました。経済的に豊かになるという話を信じて開発に同意しても、その後に待っているのは、森林伐採、資源の運搬のための道路建設による自然破壊、移住を余儀なくされるなど、結局人々の貧困はかえって深刻になっていくのです。
和田さんはこのような動きに反対して、森を守りながら森の中でコーヒーを育て、フェアトレードで輸出するという人々の活動を支援し、共に働いてきました。

その一方で、日々有機農業に取り組み、エネルギーをより少なく消費し、そこにあるものを活かす生活をしています。コンポストトイレの見学などやソーラードライヤーを見学に訪れる人たちもたくさんいるようです。
一方で、スローライフには文字通り時間がかかり、どのように社会と関わっていくのか悩むことも。
彼女のファームはクリキンディ(ハチドリ)という名前。森の火事の時に、ハチドリが水を一滴ずつ運び、自分のできることをやっているだけ、と語ったというエクアドルの民話に習い、悩みながらも『答えを生き』ていきたいと締めくくられました。

休憩時間はお買いものタイム。みなさん、エクアドルコーヒーを飲み、エクアドルバナナケーキや、アンデスキヌアのクッキーを食べ、エクアドルの民芸品やキヌア、アマランサスなどを購入していただきました。ありがとうございました。

後半は会場から質問や意見、最後には参加された皆さん自身が関わっている活動の紹介も。高校生も大学生も生き生きと発言している様子が素敵でした。

エクアドルの子どものための友人の会(SANE)
ができて25年になりますが、会がつなぎ役となって、エクアドル、自然と共に生きるといったことがキーワードで、世代も取り組んでいるテーマも異なる方々が、こうして同じ会場に集うことがかない、本当にうれしいことでした。

彩子さんのご夫君のエクトルさん、お嬢さんのムユちゃん(写真、民族衣装を着て)、サチャちゃんも一緒に参加して下さいました。ありがとうございました。

最後になりましたが、この取り組みに対して、飯能市国際交流協会から助成金をいただきました。また、会員の鈴木さんから多大なご寄付をいただきました。心より感謝申し上げます。







2013年10月2日水曜日

新奨学生を迎えて・・キトの活動

私たちは新奨学生を迎えて合宿をしました。
私は、この機会はとても良い経験になったと思います。この経験から私たちはたくさん学ぶことができますし、それにより、私たちと同じ世代や違った年代の方々と仲良くなることができるからです。 私たちはたくさんのことを学ぶことができました。こういう活動はこれからも継続して行うべきだと思います。 
土日の合宿の中で、土曜日には、互いに知り合うためのゲームをやり、ソハエの成り立ちを知るためのお話を聞き、信頼を築くためのゲームをたくさんやりました。
 夜には、「大きな子どもたち(Niños Grandes)」というタイトルの映画を観ました。









翌日には、朝食担当のグループが朝食を準備し、同じ日に私たちはキトにある公園へ行き、そこでこれから行うことについて説明を受けました。その後、紙が手渡され、グループごとに分かれました。紙には、私たちに与えられた課題のリストが書かれており、みんなで協力してフルーツサラダを作った後、課題をきちんと終えているかどうか、担当の方々がチェックをしてくれました。




 ソハエへ着いてから、昼食をとり、両親の迎えを待ちました。私にとってこの機会はとても良い経験になりました。私たちはたくさん学ぶことができましたし、同世代や違った年代の方々とこの活動を通して仲良くなることができるからです。
バネッサ タピア (キトの奨学生)


2013年9月28日土曜日

「エクアドルと日本は遠いけれど、複雑な花のリースのようにつながっている」

いよいよ10月を迎え、和田彩子さんのファミリーが日本にやってきます。彩子さんからのメッセージはエクアドルと日本はつながっているということ。
私たちエクアドルの子どもの会(SANE)も同じ思いです。
彩さんのメッセージは環境を通じて実感されてきたことです。
エクアドルなどの発展途上国が鉱山&石油開発を進めようとする背景には、消費型のライフスタイルが関係している。』と彩さんは言います。そう、日本の私たちが消費型の生活をしていることが、実はエクアドルの森を破壊する動きとつながっているのですね。エクアドルの森を守り、森林栽培のコーヒーをフェアトレードで輸出し、同じ思いの日本とつながる、そんな輪の中に私たちも入って進んできました。
SANEでは毎月の手紙の交換を通じて、日本の方々とエクアドルの奨学生たちがつながっています。
彩さんファミリーの訪問を通じて、この絆が一層強くなるといいですね。どうぞみなさん、16日は飯能市民活動センターにお出かけください。素敵な出会いが待っています。
 
 
1016日(水)1830分~2030 18開場 ※チラシの時刻と若干の変更があります。
   埼玉県飯能市市民活動センター(まるひろ7階) 東飯能駅隣