2013年8月4日日曜日

卒業生より(2)


カヤンベ奨学生 カロリナ・プラマリン

 近い将来の私の計画は、イバラの北部技術大学で看護学を専攻して勉強を続けることです。私の目標は看護師になることですから。現在までに、全国統一大学入学機構(SNNA)の試験を受け、1000点満点で850点をとっています。よい成績なので、大学の籍を割り当てられるのに問題はないと期待していますが、まだ確実ではありません。

 この割り当てが確認される6月の第3週まで待たなくてはなりません。

 イバラでは姉のサンディとクラウディアと一緒に暮らす予定です。二人とも北部技術大学で勉強中だからです。これから直面するだろう主な問題点と言えば、母から遠く離れるということ(母は仕事の関係でカヤンベで暮らし続けるので)、そして経済上の問題です。

 姉たちと私の唯一の支えが、母からの仕送りだからです。

 卒業を間近に控え、私の中では相反する感慨が生まれています。人生の新たな段階に踏み出すことの高揚感、でも一方では、高校、友人たち、奨学生仲間から別れる悲しさ。もちろん完全に離れてしまうわけではありませんが、これまでと同じではなくなるでしょうから。

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SANEより:エクアドルでは大学まで学費が無償となりました(ただし国立と一部の私立のみ)。ところが、このことでたくさんの生徒が無償の大学に入学を希望するようになり、入試の選考試験が全国統一で行われるようになりました。また、希望の学部に入るためには良い成績を取らなければなりません。こういたことで、かえって入学が難しくなっています。この試験のための予備校ができるほどで、予備校に行けないと不利になってしまうという状況すら生まれています。SANEの奨学生たちは経済的に予備校にはいけません。そこで、卒業生たちから支援を受けたり、奨学生講座で対策に取り組んでいます。

また、学費は無償ですが、その他に色々経費がかかります。学科によっては専門的な勉強に特別の経費がかかります。卒業生たちは、自分の成績と学部によって異なる経費などを考えながら大学に挑戦しています。

写真左から二人目がカロリナ。奨学生講座で。
 

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