2015年5月31日日曜日

エクアドルコンサートのお知らせ                                                    -久しぶりにペペが日本に

SANEの設立者であるホセ・アルメイダが来日し、エクアドルふれあいコンサートが行われます。
どうぞ、みなさまおいでください。

エクアドルふれあいコンサート

~エクアドル教育支援のためのラテン音楽の夕べ~

619() 開場18時 開演19
入場料:¥2,500 (全席自由/エクアドルコーヒー付き)
会場:入間市文化創造アトリエ「アミーゴ」(西武池袋線仏子駅徒歩5分)
出演: <南米の国々の曲が目白押しです!>
♫ ホセ・アルメイダ(通称ぺぺ)歌
SANE設立者。彼の甘い歌声は、SANEコンサートファンの皆さんにはおなじみですね。1948年にエクアドルで生まれ、幼いころより音楽に親しんできました。久しぶりの彼の歌をお楽しみください!現在アメリカ在住ですが彼の歌は円熟味を増して輝いています。
 
寺澤 むつみ(てらさわ むつみ)ギター
フォルクローレ、ラテン、タンゴ等の音楽に精通。本場の雰囲気や音色を表現できる高度な音楽テクニックとフォルクローレに関する豊富な知識は高く評価されている。ギターだけでなく、多くの弦楽器を操る彼の超絶技巧が今回も楽しみです。
 
石渡 晃子(いしわた あきこ)オカリナ
彼女のフルート、オカリナの柔らかな音色は先日のコンサートで大好評でした。その演奏は華を添えてくれます。
 
エクアドルふれあいコンサートとは?
南米エクアドルの子どもたちへの教育支援をする『エクアドルの子どものための友人の会(SANE)』を応援し、地域の皆様と共に素晴らしい音楽を楽しむことを目的に1987年より飯能を中心にコンサートを開催してきました。今回は、SANE創設者のペペを迎えてSANE設立25周年の記念コンサートです。長年の友人である寺澤さん、そしてコンサートをオカリナで鮮やかにしてくれる石渡さんをお迎えし、25年間の思いを込めた中身の濃いコンサートになるでしょう。どうぞご一緒に。

SANE総会が開催されました                                                      ー26周年になります!-

5月30日にSANEの総会が開催され、無事に終了しました。総会に先立ち、午前中に在エクアドル大使館の小瀧大使をお迎えして、『日本とエクアドルをつなぐ』というイベントを行いました。飯能市より市民生活部長さんと職員の方、BIZEN中南米美術館長の森下さんなど、お忙しい中をおいでくださいました。
写真は午前中司会を務めた井上香織さんです。彼女は青年海外協力隊で、エクアドルにおいて農業分野で活躍。現在は川崎市で教員をしています。彼女をはじめ、サネのメンバーはみんなボランティアです。仕事や家事の傍ら活動をしています。
写真向かって左が小瀧大使です。
 杉田より、サネの25年間を日本とエクアドルをつなぐというテーマで、
1.教育支援を通して
2.フェアトレードを通して
3.市民組織として
の三つの視点から振り返りました。
この25年間サネを支えたものは、エクアドルを愛する人たちの思い、教育への信頼感、私たちの隣にいてくれる友人たちとのつながり、そして何よりも信頼できる現地のスタッフの存在だったように思います。



大使からは、エクアドルの魅力をたっぷりお聞かせいただきました。
自然の美しさ、歴史遺産などもあって観光にはもってこいだということ(4つの世界遺産のうち2つは世界で最初に認められました)、農業の豊かさなどなど。そして、エクアドルで活躍する日本人やその技術の素晴らしさを語っていただき、ますますこれからも日本人がエクアドルに行ってほしいと強調されました。
エクアドルと日本を愛する熱い大使でした。また、SANE/SOJAEの活動を大変評価してくださいました。



会員のほかにも一般の方もご参加いただきました。小瀧大使には午後の総会にも最後までご一緒いただき、ご意見も折々にいただくことができました。
報告は代表の杉田のほかに、奨学生担当の後藤響子さん(元協力隊)、教育環境担当の佐藤亘さん、事務局長の東城康夫さんが行いました。現地の努力と活動の成果が紹介され、中心的話題はやはり円安による経済困難のことが大きく、会員を増やして基盤を強くしたいということでした。
議案はすべて承認され、新たに7人の理事が選出されました。
 ふやふやのお店も出され、エクアドルの華やかな民芸品やコーヒー、キヌアやエクアドルバナナを使ったスイーツが販売されました。このスイーツは飯能市のカフェブラウンさんと入間市のワイルドヒヤシンスさんの協力によって手作りされている、安心でおいしいお菓子です。

2015年5月28日木曜日

子どもたちは手作り給食が好き

今回はカヤンベで行われている学校菜園事業の様子をお伝えします。
これらの写真は今年の3月の出張時のものです。                                                      カヤンベ中心地から急な坂道を1時間ほど山を登ります。 途中、羊の群れを追う人々や馬で移動する人たちに出会いました。しばらくいくと、柵のある入り口らしきものが見え、人がいます。それまで家などなかったのに、突然のように村が現れるのです。ここはピサンビージャ村。SOJAEの人間だと告げると入り口を開けてもらえます。                                                
この村の入り口からすぐ近くに保育園(現在は3歳以上の子どもたちのクラスは小学校の中に組み込まれています)、小中学校が見えてきます。                                    
学校の手前の畑では元気な子どもたちの声。町の学校では見られない光景です。ああ、日本から送った資金がここで活かされていると、なんだか感動します。写真は教室から元気いっぱいで飛び出してきた子どもたち。『どこに行くの?』と声をかけると『畑だよー!』と元気な返事です。
畑ではみんな鍬をふるって土おこしをしたり、草を取ったり、畝を作ったりしています。この事業は学校によって、手仕事の授業として行われたり、必修クラブ活動として行われたりしています。熱心な先生の指導と、村の協力(土づくりや水の供給など)によって支えられています。農業は1年を通して関わることを要求されるので、けっして楽ではありませんが、責任を持って畑を守っています。
右の写真で一人だけ違う民族衣装を着ている子がいます。彼女はカヤンベのお隣のオタバロ生まれの子どもです。民族が異なると衣装も違ってきます。違う土地に来ても自分の出自を大切にしているのです。それが自然なことです。
学校では豚やクイ(ネズミのような食用の小動物)も飼って、食用にしたり売って資金にしたりしています。
畑から収穫物を運ぶ、給食担当のお母さん。最後の写真はジャガイモをむく調理担当のお母さんです。この仕事は共同作業の一つとして村の中で一位置づけられています。
時間の関係で給食までいられず、給食を食べている写真がないのは残念ですが、子どもたちは手作り給食が大好きです。SANEの学校菜園で収穫された作物と村の協力のおかげでみんなおいしい給食を食べることができます。

2015年5月25日月曜日

卒業生たちの姿

奨学生たちは高校を卒業すると、奨学金支援は終わります。けれども、長い子で6年間奨学生事業の中で育ってきた子たちの何人かは卒業後も大学に行ったり働いたりする合間に事務所にやってきてボランティアとして後輩たちをサポートしています。
右はカヤンベの奨学生たちが現在取り組んでいる『不思議の国のアリス』の初上演(3月に杉田が出張した時に見せてくれました)の時の記念撮影ですが、後列の左の二人、最前列のアンドレア、後列左から7人目のサンディなどは卒業生です。一緒に劇を楽しんだり相談相手になったりしています。

 左と下の写真はキトの奨学生交流会の時に参加した卒業生たちです。
彼らの多くはまだ大学生ですが、左の写真の右から二人目の卒業生ヘイディはサネ設立当時の奨学生で、すでに子どもが高校生(写真左端)になっていました。
卒業生たちとじっくり話をする機会が持てたのですが、彼女は『自分の人間形成の上で70%はSANEで学んだこと』だったと話してくれました。
また、エリザベス(下の写真の前列右から二人目)は、母親や幼い弟妹を抱えて精神的にも経済的にも家族を支えています。学びたいとい
う希望を捨てずに、半年大学に行き、次の半年は働くという方法で生活しているのです。その合間に事務所に来てボランティアとして活動しています。
大学院に進んで火山学を学びたいと言っているのはフランシスコ(前列左端)、看護学を学びながら後輩の学習サポートをしていたマイラ(後列中央)、SOJAEの代表として2011年に日本にやってきたディエゴ(後列中央)は今は企業に勤め、毎年寄付をしながら支えています。
私の左隣はアジア学院に来て学んだアンドレア、右隣はドイツに短期留学を決めたパオラです。
経済的困難を抱えながらもそれぞれの専門を追求し、あるいは家族を支えて頑張っている卒業生たちは、後に続く後輩たちのあこがれの存在となっています。
SANEの支援はこうして実を結びつつあるのです。相手の顔が見えて、成果が感じられるのがSANEの支援の特徴です。

2015年5月20日水曜日

エクアドルふれあいコンサート

ベルリンの壁がなくなり、世界が友情の輪で結ばれるかもしれないと希望を持ったのが1989年。日本は平成に年号が変わった、その年に飯能の市民を中心に20人くらいの人たちが、その頃飯能に住んでいたホセ・アルメイダ(ぺぺ)の国、エクアドルの教育支援のためにペペと一緒に会を作りました。それがSANE(サネ・エクアドルの子どものための友人の会)です。
まさかその会が25年も続くと誰が思ったでしょうか。

今、サネと共に活動しているSOJAEはエクアドルではなくてはならない『市民の会』として小さいながらも確実な歩みを進めています。日本でも珍しいエクアドルとつながりを持ってきた会として注目されています。

この会を資金的に支えるのは、会員の皆さんの会費と寄付金です。コンサート実行委員会からの寄付が毎年届けられ、サネを支えてくれています。1度でも収益を得るためのコンサートを行った方ならその大変さが想像ができると思いますが、まさにそのコンサート活動を実行委員会の方々は25年以上にわたり休むことなく継続しているのです。これを支えるのはエクアドルコンサートの観客の皆さんです。

エクアドルコンサートの魅力は質の高いプロの音楽を届けること、ラテンミュージックへのこだわりです。その軸となってきたのが、ホセ・アルメイダ(ぺぺ)です。

ぺぺが日本を去ってはや10年近くなります。そのぺぺが戻ってくる!ずっとサネを見守り、支えて下さってきた多くのみなさまとまたご一緒できたら幸せです。

どうぞラテン音楽のひと時をご一緒に。
6月19日(金)午後7時開演  入間市アミーゴ(仏子駅そば) 2500円
収益はすべてサネを通して教育支援に使われます。

2015年5月6日水曜日