2015年5月28日木曜日

子どもたちは手作り給食が好き

今回はカヤンベで行われている学校菜園事業の様子をお伝えします。
これらの写真は今年の3月の出張時のものです。                                                      カヤンベ中心地から急な坂道を1時間ほど山を登ります。 途中、羊の群れを追う人々や馬で移動する人たちに出会いました。しばらくいくと、柵のある入り口らしきものが見え、人がいます。それまで家などなかったのに、突然のように村が現れるのです。ここはピサンビージャ村。SOJAEの人間だと告げると入り口を開けてもらえます。                                                
この村の入り口からすぐ近くに保育園(現在は3歳以上の子どもたちのクラスは小学校の中に組み込まれています)、小中学校が見えてきます。                                    
学校の手前の畑では元気な子どもたちの声。町の学校では見られない光景です。ああ、日本から送った資金がここで活かされていると、なんだか感動します。写真は教室から元気いっぱいで飛び出してきた子どもたち。『どこに行くの?』と声をかけると『畑だよー!』と元気な返事です。
畑ではみんな鍬をふるって土おこしをしたり、草を取ったり、畝を作ったりしています。この事業は学校によって、手仕事の授業として行われたり、必修クラブ活動として行われたりしています。熱心な先生の指導と、村の協力(土づくりや水の供給など)によって支えられています。農業は1年を通して関わることを要求されるので、けっして楽ではありませんが、責任を持って畑を守っています。
右の写真で一人だけ違う民族衣装を着ている子がいます。彼女はカヤンベのお隣のオタバロ生まれの子どもです。民族が異なると衣装も違ってきます。違う土地に来ても自分の出自を大切にしているのです。それが自然なことです。
学校では豚やクイ(ネズミのような食用の小動物)も飼って、食用にしたり売って資金にしたりしています。
畑から収穫物を運ぶ、給食担当のお母さん。最後の写真はジャガイモをむく調理担当のお母さんです。この仕事は共同作業の一つとして村の中で一位置づけられています。
時間の関係で給食までいられず、給食を食べている写真がないのは残念ですが、子どもたちは手作り給食が大好きです。SANEの学校菜園で収穫された作物と村の協力のおかげでみんなおいしい給食を食べることができます。

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