2017年3月21日火曜日

カヤンベ、ペシージョのミレニオ学校を訪ねて

今回のカヤンベ訪問で、ミレニオ学校を訪ねることができました。
ミレニオ学校は、正式の名前はUnidad Educativa del Milenio(UEM) で、政府の方針で教育改善のために主として地方に建設された大規模校です。カヤンベではペシージョに建設され、2014年に開校されました。
政府の方針で、他の機関が教育に介入することは難しかったのでなかなかこうした学校を訪問することはかなわなかったのですが、今回JICA(日本の国際協力機構)の協力で訪ねることができました。
最初にカヤンベ教育委員会を訪ね、今回の訪問の目的を教育長にお話しさせて頂きました。主としてJICAの協力隊派遣の可能性を探るというのが今回の訪問の名目になっていました。私たちの会の説明もさせてもらい、長くカヤンベで活動してきた会として何ができるのか実情を知りたいとお話しさせて頂きました。
私はまだ開校前、建設中に訪ねたのが最後で、開校後は初めての訪問でした。時間が遅かったため、子どもたちは下校後で、校長先生や他の何人かの先生方にお会いできただけでしたが、それでも大変貴重な訪問になりました。
先生方は子どもたちのことを心配しており、全生徒615人(3歳〜高校2年生)のうち、70%が経済的な困難を抱えていること、約20%の生徒が朝食抜きで来ていると話されました。この学校には15の村から子どもたちが通っています。中には1時間半かけて通って来る子どももいて、学校が7時半に始まるので6時には家を出る必要があります。朝食抜きで来る子どもたちは空腹を抱え授業に集中できないと心配していました。
授業は13時半に終わりますが、この間におやつとして政府から支給される牛乳とシリアルバーだけしか食べるものはありません。これは直接質問できなかったのですが、おそらく外から軽食を売りにくる人はいるのでしょうが(どこの学校にも25セントで家で作ったものを売りにきている人がいます)、買える子はまだ良いのですが、そうでない子は3時頃に家に帰るまで空腹状態が続きます。
 学校菜園の話に先生方は大変大きな関心を寄せてくれ、学校の広い土地を案内してくれました。この土地が先生と子どもたちの手で農地に変わり、子どもたちのための給食を提供できるようになる日が来ることを願っています。


写真は上から
教育委員会、ミレニオ学校の校長室、ミレニオ学校、ミレニオ学校の幼児校舎、学校の土地


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